12 北東北原付の旅 その7

11の続きです。



ここまで体が冷え切ってしまうと、


体はあったまらなかった。



俺は腹を決めて原付に再びまたがった。



エンジンはまだ順調。ガソリンも大丈夫のようだ。




あと50キロだ…。長いようだがこれまで100キロ以上走り続けてきたんだ。



大丈夫…いけるさ。



そう信じて俺は走り続けた。



途中またしても何か分からない動物の死体を目撃し、テンションが下がったが、



そんな事よりもとにかく寒いので、俺は心の中で祈って通り過ぎた。




国道7号を走っていると前方から



「ようこそ青森へ」




が目に入ってきた




「帰ってきたぞーーー!!!!!!」



俺は叫んだがバイクのエンジン音にかき消された。



青森に帰ってきたとはいえ、まだそこは弘前市ではない。まだ旅は終わっていないのだ。




しっかし寒い…。もはや震えも止まらない。休憩すると倒れるかも知れん。変な話かも知れんがな…




家に帰れば布団が待ってる!!それだけを考えて俺は走り続けた。





そして「弘前市」の看板が!!!!!





「おー!!!!帰って来れた…」



俺は心の中で叫んだ。言う気力も寒くて残っていなかったからだ





国道7号をまだまだ弘前方面に走っていると、見慣れたコンビニが見えてきた。




あれは行きに寄ったコンビニではないか!おお!!ここまでくれば




その時…



〈プスプス……〉



という音と共にエンジンがストップ!!!!!



やばい!!!ロックされてしまう




俺はあわててクラッチを握った。




ガス欠か…よくここまでもったな…。さすがはリッター最大100キロ走る
原付だ…




俺はタンクの下にあったホースの切り替えの突起を下から上にした




こうする事により、まだガソリンタンクに残っているわずかなガソリンを使って30キロくらい走れる。




よし、エンジンもかかったし、行こう!!




そのおよそ20分後。




俺は無事に家に帰った。



時刻は午前3時



なんと盛岡から10時間以上かかったのだ…




ああ、やはり家はいいと思うヒマもなく布団に入った。




体は想像以上に冷えていた。布団自体も冷えていたが、体も冷えているのであったまるわけもない。一体どうやって暖まろう。これでは寝れん……




そう悩みながら1時間、必死に体を揺らして温め、泥のように眠った。




原付での遠出はツライ。そう思った1日であった。






北東北原付の旅 おしまい
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11 北東北原付の旅 その6

10の続きです。



角館に到着した俺は、何をするわけでもなく




その街をスルーした


桜で有名な小京都、角館をだ。




なぜか?




もう祭りもやっていない時間帯。




それに早く帰りたかったから…




角館から少し走った看板を見て




俺は愕然とした。





↑ 鷹巣 95キロ




鷹巣は大館の隣の街だ。




つまり、弘前に帰るまであと100キロ以上あるのだ。





もはやため息しか出なかった。文句をたれると少ししかない体力を消耗してしまうからだ。




走行途中、たまに対向車が通るだけで、あとは俺だけ




まったくもって孤独!まったくもって暗闇!!



後ろから何か襲ってきそうで俺は何度か後ろを確認したが、




時速40キロで追ってくるものなど何もなく、ただ暗闇だけが俺の視界に入った。




途中の休憩スペースで暖をとる。もはやひざ下の感覚が無い。ギアチェンジもやっとなので、さっさと3速に入れてずっとそれで走っていたのだ。



感覚が無いわけだから、もはや歩行困難な状況。寒さってのはやはり体の隅から襲ってくるんだなと痛感した。



このままではやばいと思い、屈伸をして何とか感覚を元に戻そうとした。しかし、この日の寒さは強烈。2℃近くまで下がっていた。



ちょっとやちょっとの屈伸では直らず、諦めて出発した。




いつからか時計は見ないことにした。距離計算してしまうからだ。




ドレくらいの時間が経ったであろう。途中で山道に入り、動物の死体をよけ、はたまた動物を轢きそうになり、それでもなんとか鷹巣までたどり着いた。




それから数十分で青森との県境である大館にたどり着いた。




ハァ、長いよ秋田県…。南北にさぁ…。


少し涙が出そうになったが、水分も取って無かったので出なかった。




大館のコンビニに寄り、ぱんとコーヒーを買い、外で食った。


中で食えないかと交渉したが、答えはNO!!




こんな瀕死状態な野郎が目の前にいても、マニュアルには逆らえないらしい。



非情だぜニッポン!!






結局パンは外で寂しく食べ、そして




暖をとっていることがばれないように立ち読みをしていると…




午前0時をお伝えします~




の放送が!!!!!!






がっくり…。日が明けるまで帰れなかった…





現在午前0時…、弘前まであと49キロ…





次回、原付の旅最終回!!!





はぁ、引っ張りすぎだよ

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10 北東北原付の旅 その5

更新が滞り、申し訳ないです。



スティールパン部の合宿と、カゼが同時にやってきまして…



疲れから来るカゼだという噂も…



まぁ回復傾向にあるのでそれはいいんだが



合宿の事はまた今度書きます




では続きを



9の続きです。



バイクにまたがり俺は盛岡から弘前に向かった。



来た道戻るのは味気ないと思い、雫石側から帰ろうと、その道を進んだ。



道の駅「雫石あねっこ」に着いた時はすでに18時であった。



気温も下がってきた。寒い…。俺はリュックからスキーウェアを取り出した。



時間がない。行こう!



しっかし、このスキーウェアというのはすごいな。



風をほとんど通さない。



これならなんとかなりそうだ



国道46号から341号に入り、あとは282号にぶつかればもう少しだ。



しばらく走り、寒さも身にしみてきた。



明るいのはバイクのヘッドライトだけであった。



それからまたしばらくして、前方に信じられない文字が飛び込んできた。




通行止



……バカな…、この道は一本道…



田沢湖の淵を通る道も今は雪で通行止め……



という事は………




今来た道をまた同じ時間かけて戻り、



国道46号をさらに西へ走り、



角館から国道105号に入って帰るしか道は無かった。




ここで俺に課せられた問題は




原付の命であるガソリン。それを売っているガソリンスタンドがそろそろ閉店する。



寒さで少しだけだが体が震えてきている。



これが一体今後どのような影響を及ぼすのか、想像もつかなかった。



今の俺は来た道を折り返して帰るしかなかったのだから。




7時45分。事実上最後の給油。



田沢湖から角館へ行き、そこから弘前へ帰るとなると…



ギリギリか…間に合わないか……



俺は…帰れるのか?




あと1~2回続きます

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9 北東北原付の旅 その4

8の続きっす。



やっとの事で見つけたじゃじゃ麺の店


「白龍(パイロン)」


しかし、そこで俺が見たものは…




白龍





並んでんのかよ!!!!!!!!!




時間が無い…、早くしないと弘前に帰る時間が遅くなる…




しかし、ここで諦めたら、何のために盛岡まで来たのか分からなくなる。




俺は腹をくくって並ぶ事にした。




すぐに後ろに女子大生っぽい人がひとりで並んでいた。




なるほど~、じゃじゃ麺は若い女性が食べにくるほどナウい食べ物なんだな?
→ナウいはねーよ…笑




ヘルメットで影になった部分以外、真っ赤になっていた顔で、最近のじゃじゃ麺事情を勝手に想像した。




………ヒマだ。




並ぶのに飽きた俺は、iPodを持ってきたことを思い出した。




早速出して聞き始めた。曲はサザン!!




サザンはいいなぁと思いつつ、並んでいると




後ろの女子大生が電話を始めた。




女子大生:「もしもしぃ~、○○~?(電話の相手)」



女子大生:「なんか~、△△と分かれた後~、急にじゃじゃ麺食べたくなってぇ~」


女子大生:「今並んでるの~」





そのしゃべり口調と鼻につく声のせいで、




俺のイライラボルテージはぐんぐん上がった。




しかし、あの女子大生は俺の音楽鑑賞を邪魔しているわけではない




くそっ!注意できねぇ……。




むしろ言ったら、いちゃもんつけたと思われるッ!!!




その葛藤の中、一名様?ここどうぞ、と店員が案内してくれた。




席に着いたのはいいが…、俺は戸惑った…



どうやって頼めばいいんだ?


店には店の頼み方というものがある。それに従わなければ…



わ、わからねぇ。皆黙々と食べている。




そこへさっきの女子大生登場!!




俺の隣に座るなり、
「中一つ」




か…、かっこいいぜ!!!この女




俺もそれに続いて



「中一つ」



と、あたかも自分は「通」かのような顔で言った。




数分後、お目当てのじゃじゃ麺がやってきた。



ゆでた麺の上に刻んだキュウリ、黒めの肉味噌、ショウガがのっていた。



さぁ、俺は再び戸惑った。



箸は取ったが、


一体どうやって食うんだ??


匂いはうまそうなんだが…、ここで食い方を間違うと隣の「通」女子大生に




「何あの食べ方~、バカじゃないの?ありえないんだけど!もしかしてさっきの頼み方も私の真似したんじゃね~?超ウケる~」




などと思われる…。




ここで俺は考えた。




そうだ、「通」の食べ方を横目で見ながら真似しよう


それがこいつを食べる最短経路だと俺は考えたのだ




その「通」は、え?と思うくらい酢をかけて、少量のラー油とニンニクをのせて混ぜ始めた。



なるほど、そうやって食うんだな?



俺は、え?と思うくらい酢をかけ、少量のラー油とニンニクをのせて混ぜ、口に運んだ。






う…














うめぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!












肉味噌と麺とのハーモニー、それに酢が後味をさっぱりさせている




今まで体験した事のない味だった。




しかし、半分食い終えた頃、段々肉味噌が余り、しょっぱくなってきた




ペースを間違えたのか。




だが俺は水を飲みながら、何とか全部食べ終えた。




そこに俺は生卵を割り、混ぜ、店員にその皿を渡した。



「チータンタン」を食うためだ



これはインターネットで調べたので知っていた。




数十秒で「チータンタン」が出てきた




チータンタンは簡単に言うと卵スープだ。ダシ汁を、卵を混ぜた皿に流し入れ、肉味噌を追加したものだ。



よく混ぜて口に流し入れる






こ…



これはうまい





うまいうまいの連続。幸せな時間であった。



あっという間にチータンタンを食い終え、会計を済ませた



なんとこのうまさとボリュームで500円!!!!




なんと、うちらがやるスティールパンコンサート一回分の値段!!




なんという安さ。来てよかった。店を出て、心からそう思った




だが、地獄はここから始まるのであった…………







時刻は16時半を回っていた…………






続く

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8 北東北原付の旅 その3

7の続きです。



不動の滝を出て数時間…。



車通りも段々激しくなってきて



疲れたなぁ。それに運転しづらいなと思って、道の駅「にしね」に寄る



スタンプを押してお土産屋を物色。



しかし何も買わずに出発




盛岡まであと少し。思えば遠くへ来たもんだ…



そんな気持ちにさいなまれながらバイクを走らせる。



国道4号に入り、ふと看板を見ると…



「↑仙台 196キロ」


ハァ、盛岡でこの体力消耗だ…。ここから仙台に行くとするなら、俺は死んでしまうんじゃないかな~。



ただ単に自分の体力が無いだけかもしれないが



日本は広い…、いや、東北は広い…



それから約30分後



盛岡到着ーーーー!!!!!!

長かった…。15時かよ~。



7時間かかったのか。



不動の滝の寄り道がたたったかな…



まぁともかく、じゃじゃ麺の元祖と言われてる

「白龍(パイロン)」

を探した。



…おっかしいな~。無いぞ?



近くのコンビニに行き、地図を立ち読みをする。



やれやれ、今いる場所はまるっきり反対方向じゃないか…。方向音痴だな自分…



結局、コンビニをハシゴし、白龍を見つけたのはそれから30分後であった。



まだまだ続きます。


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7 北東北原付の旅 その2

6の続きです。



滝を見終わって出店を通るといい匂いが…



そういえば昼ご飯まだだったんだ



何か食べよ~と思い、迷ったあげくフランクフルトを購入



それを食べながら、そばのステージで歌っている2人組のおじさんらを見ていた。



一人はキーボード、もう一人はフォークギター



…うまいのかよく分からない。曲も知らないし……




歌が終わった後、ギターを持ったおじさんがこう切り出した。



「みなさん長生きはするもんですよ」




唐突過ぎてみんな「?」が頭の上にあがった。




気にせずギターのおじさんは言った。



「私の家は嫁と娘と母親とで暮らしていて、母親はもうばあさんで80になりますが…



まだ現役バリバリで料理も作りますし、パソコンも操れます。



ある日ばあさんは、疲れて夕飯を作りたくなかった。



娘は『私が作るよ』と料理を始めた。



嫁が帰ってくると、ばあさんは横になっていました。



嫁:『今日はお母さんの夕食当番では?』



ばあさん:『今日は○○(娘の名前)が作ってるんだわ』



嫁:『へぇ、で?何作ってるの?』




ばあさん:『ボラギノールだと』



その瞬間、俺はフランクフルトを落としてしまった。




ばあさんは、スパゲティの『カルボナーラ』を



『ボラギノール』と間違えたんですよ~。ボラギノールは痔の薬ですよね~



そんな、笑の絶えない家族です」



















誰も笑っていなかった…。



嗚呼…、悲しき家族ネタ…。




しかも「-(のばし棒)」しかあってないし…。






笑うんで、フランクフルト返してください(笑)








落ちたフランクフルトと共に容器もゴミ箱に捨て




俺は再び原付のエンジンをかけ




盛岡の道へ急いだ

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6 北東北原付の旅 その1

これはまだゴールデンウィークの話ですが…


朝8時。


せっかくの休みだし、どこか遠くに行きたいな…



そう思って、リュックにスキーウェア、モンキーレンチ、ドライバーを詰め込み



ヘルメットをかぶって



原付に乗り、出発。



実は目的地はもう決まっていた。



目的地は岩手、盛岡。



じゃじゃ麺を食いたい。理由はそれだけ!!



弘前~盛岡…約160キロ



天気もよく、途中「道の駅いかりがせき」で



「道の駅スタンプラリー」に参加するため、冊子を購入。



冊子




これが冊子です。100円で、東北の道の駅全てのスタンプが押せるようになります。



「いかりがせき」を出て…、南へ



国道282号線をひた走り…



青森脱出!!!!!


秋田県の道の駅「かづの」に寄り、スタンプを押す。



体にまだ異常は無い。



ちょろいな。盛岡までなんて。




そう思った自分がバカだったことを、この時まだ知らない



日も高くなり、走っていて心地よい暖かさだ



12時を回り、ふと見ると、『「不動の滝」←4キロ』の看板が



寄り道してみよう



4キロはなかなか遠いなと思い始めた頃…



駐車場についた



たくさんの車があった。



なんだ?今日は滝見学会か?と奥に行くと



「不動の滝祭り」ののぼりが!



なるほど、道理でこんなヘンピなところにくる訳か



その「不動の滝」を見るためにさらに奥へ奥へ



5分後、到着しました。




不動の滝





綺麗だなぁ。自然はスゲーや。




そばにはこんな石も


不動の滝看板





墓石みたいすね~。自然と人工物の見事なまでの調和(笑)




この話はまだ続きます。



長くなるのでひとまずこの辺で~

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